今回はポーカーが強くなるために実践するべき反復練習を2つご紹介します。
これからご紹介する2点についてはテーブル上で考えるのではなく、反復練習によって自然に考えることができるように練習を繰り返すことをオススメします。
ポーカー上達のためにはオッズに合うかどうかを考える
まず、反復練習の前に、ポーカーが上手くなるためには何が必要か、を理解する必要があります。
それは相手からベットされた際に
″このベットはオッズに合っているのか″
これを常に考えることです。
相手のハンドレンジを仮定して、自分のハンドがどれくらいの割合で勝っているのか(=EQが残っているのか)を考える
その勝率とベットという形で今、相手が提示したオッズ(自分が相手に提示するオッズ)が妥当であるか、これを常に考えていく必要があります。
オッズをすぐさま言語化できるようにする
そのために、まずはポット額を正確に把握し、相手のベットに対して与えられたオッズをすぐに答えられるように反復練習をしましょう。
オンラインでもライブでも、このオッズ計算に頭のリソースを割くのはあまりよくありません。他に考えるべきことが多すぎます。
ですので、このオッズ計算は頭で計算するのではなく、自然と理解できるくらいに反復の練習が必要です。
例えばですが、
100点のポットに100点のポットベットが入った時は
100点を支払って200点を獲得できるくらい強いのか、いうことですので必要勝率は50%
100点のポットに50点のハーフベットが入った時は
50点を支払って150点を獲得できるくらい強いのか、ということですので必要勝率は33%
100点のポットに33点の1/3サイズのベットが入った時は
33点支払って133点を獲得できるくらいの強さか、ということですので必要勝率は25%
といった具合になります。
計算式自体は
となりますが、こちらの表を暗記した方が早いと思います。
ポットサイズ比率 | 必要勝率 |
25% | 20% |
33% | 25% |
50% | 33% |
67% | 40% |
75% | 43% |
100% | 50% |
125% | 55.5% |
200% | 66.7% |
私はあまりオッズコール出来ずに降りてしまうことが多いので自分を勇気づけるためハンド例を載せたものを使用しています。
ポットサイズ比率 | 必要勝率 | ハンド例 |
25% | 20% | 8c6c vs AcJc B[9cAh8s] |
33% | 25% | AQvsAK(プリフロップ) |
50% | 33% | アウツ8枚のドロー(フロップ) |
67% | 40% | QQ vs 89 B[TJQ] |
75% | 43% | KhKd vs AcKc B[Tc3sJc] |
100% | 50% | |
125% | 55.5% | 22vsAK(プリフロップ) |
200% | 66.7% | KhKd vs AcKc B[Tc3sJc6h] |
25%ならたとえ相手がAxしかないとわかっていても、自分がボトムヒットならついていく勇気。
どのサイズの額がベットされたのか、自体は気にする人が多いのですが、それがポットに対してどのくらいの割合であるのか、またそれをコールするには何%のオッズであれば可能なのか、これを反射的に答えられるにはシチュエーションごとにしっかりと言語化する訓練が必要となります。
1人でオンラインポーカーをしているのであれば、実際に「25に12.5で33%!」
と言葉に出して訓練するのが一番効率的だと思います。
自分のハンドがオッズに合うハンド群かを考える
相手から提示されたオッズがすぐに理解できるようになれば、次は自分の持っているハンドやレンジがそのオッズに対して妥当であるかを考えます。
例えばあなたが自分がAd5dを持っていてボードに2枚ダイヤが落ちた場合を考えます。
この場合、フロップではボードがペアになっていたり、ボード7d8d9dとロイヤルフラッシュの可能性が無ければ約35%ほどでフラッシュ完成が見込め、ナッツとなります。
実際にはストレートのガットショットがついたり、ターンリバーと有利なカードが落ちて勝つ可能性も考えると、EQは50%以上はありそうだと考えました。
このような単純なシチュエーションではポットベットやポットオーバーでも(インブライドオッズを考慮して)コールorレイズを選択することができます。
現在の勝っているハンドだけでなく、ドローが完成した、なども考慮に入れてオッズが合うかどうかを都度、選択していく必要があります。
一応、注意点としてこの考えは相手が正しいオッズ計算ができている前提で構築されている点は考慮が必要です。
例えばマージナルなハンドの一部をバリューベットとして打っているプレイヤーがいるレベル帯ではより、バリューでのコールが多くなります。
さらに、33%でオッズ似合う額だから上位67%のハンドだからコール、と考えるのもよくありません。
相手にはもちろんブラフのレンジが存在するので例えばになりますが
上位40%くらいとトラッシュ27%で本来構成されています。そのベットに対してコールするので少なくとも残ったコンボ数の上位40%位でないと、キャッチは利益的になりません
まとめ
今回はポーカーが強くなるための反復練習について記事を書かせていただきました。
これらはテーブル上で頭のリソースを使うことなくイメージできることが1番理想です。
実戦では相手のコンボ数の計算などに回転が回ることが多く、反復で省略できる工程は日頃のトレーニングで感覚で理解できるようになることが望ましいです。
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