プリフロップはスターティングハンド、と呼ばれるもので丸暗記してしまう、というのが最も簡単に適切なプレイをするための道順でした。
フロップではどうか、と聞かれるとこちらも大まかな戦略は丸暗記をするべきだ、というのが結論になってしまいます。
完璧にプレイしようとフロップの戦略を暗記するのはプリフロップより難しく、多くのプレイヤーは簡易戦略として、対戦相手の印象とボードの特徴(ボードテクスチャー)、そして暗記したプロップの簡易戦略を照らし合わせて最適だと思われるフロップのアクションを選択します。
本記事では、フロップのボードテクスチャーと簡易戦略をご紹介します。
ボードテクスチャーとは
ボードテクスチャーとは、ボードの特徴のことをさします。特にポーカーではフロップの3枚のカードが開いた状態での特徴として使われることが多いです。
プリフロップにおいて、レイズやコールを行っている以上、レイズ側やコーラー側で持っているレンジは異なります。一般的にはAやKはレイズしたオリジナル側に多く含まれており、ミドルカードはコーラー側に含まれています。
プリフロップからのレンジ構成とフロップのボードの性質(ボードテクスチャー)を正しく理解することでフロップの基本戦略を練っていくことになります
ボードの特徴
ボードの特徴は
- 「A」や「K」などの出たカードの強さ
- 数字がつながっているか(コネクター)
- マークがどれくらい同一か(スーテッド)
の3つを抑える必要があります。
そのうえで、ストレートやフラッシュの完成が遠いドライボードはプリフロップでベットをしたオリジナル側に有利であり、
ストレートやフラッシュ完成がありえるウェットボードはコーラー側に有利となります。
コネクター
コネクターは以下に分類されます。
- ディスコネクト ・・・数字が連結していない
- ワンコネクト ・・・2枚の数字が連結している
- コネクテッド ・・・3枚とも数字が連結している
1番大きいボード内の数字と1番小さいボード内の数字がが5以内で収まっていれば、連続していなくとも、ストレートは完成する可能性があるため、全体の約5%ほどがフロップでストレートが完成する可能性のあるボードとなります。
スーテッド
フロップでは
- モノトーンボード ・・・3枚のカードが同じマークであること
- ツートーンボード ・・・2枚のカードが同じマークであること
- レインボーボード ・・・カードがすべて異なるマークであること
に分けられます。
覚える必要はあまりありませんがフロップ時での全体の割合は
モノトーン5% ツートーン55% レインボー40%の割合で登場します。
フロップの簡易戦略
簡易戦略を表でまとめました。
ただ、こちらは前提としては簡易戦略になります。
実際の相手の特徴により、この簡易戦略をとってしまうと利益的でない場合があることは理解してください。
また、ベットサイズにも注意が必要で、あなたがプレイするレベル帯に合わせて少し変化してあげる必要があります。さらに、簡易戦略と称しているので複雑なベットサイズは設けていません。
たとえばモノトーンボードではベット比率を75%、ベット額は33%と表記していますが、私はポットの15%ほどハンドに関係なくほぼ全レンジでベットしています。
GTO上はレンジの65%ほどの全レンジで低い額をベットだと思いますが、
全レンジで15%を採用している理由はモノトーンボードに正しく対応できずオーバーフォールドの割合が多い環境下でのエクスプロイトになり、このような変化にボードテクスチャーや環境を理解した上で変化させていく必要があります。
前置きが長くなりましたがこちらが簡易戦略表となります。

一枚にまとめるため、ポジションや条件などをすっ飛ばした簡易戦略表になりますので
これが正解とは言いません。しかし参考にはなるかな、と思います。
トリップスボードを除いて頻度とサイズは相関関係にあります。
全体的にレンジアドバンテージを主張するベットは額が低くなる傾向にあり、BB側のレンジとボードがマッチしている場合は頻度を下げ、額を上げて対応しています。
これは、レンジアドバンテージとナッツアドバンテージの関係を抑えて理解していきましょう
まとめ
今回はボードテクスチャの説明とフロップ簡易戦略の説明をさせていただきました。
フロップ簡易戦略は表を見ながらプレイをして、徐々に覚えていくと楽しく覚えられると思います。
この簡易戦略がしっかりプレイできると相手の粗をプレイの中で見つけていくことが出来るとおもいます。
その繰り返しの中で粗から相手をより搾取する方法を考えて、エクスプロイトへ繋げていくことができれば、ポーカーが単調な作業でなくなり、より面白いものへ昇華できると思います。
それまではプリフロップ、フロップと体で覚えなければならず大変ですが、下記の記事からスターティングハンドも復習して、プレイを通して少しづつでも理解を深めていきましょう。
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