スターティングハンドは、ポーカーのゲームプランを構築する上で最も重要な要素の一つです。ゲームが始まる瞬間、どのカードを持っているかは勝敗に大きな影響を与えます。このコラムでは、ポーカーのスターティングハンドについてレベル別に例を出しながら、勝利への第一歩を踏み出すための戦略的アプローチに焦点を当てます。
最初はただスターティングハンドを暗記すること
大前提として、どのハンドでプレーするかはプレイヤーの自由です。
最も弱いとされる「27o」で参加すること自体も誰に縛られることなく参加することができます。
ただ、そのような手で参加することはチップを他人にプレゼントしていることと同意義であり、長期的な勝利を得ることはできません。
ただ、必勝できる理想的なスターティングハンド表というのは存在しません。
そのテーブルや状況により参加するべきハンドとするべきでないハンドというのは厳密には少し変化します。
しかしながら、どんな状況でも参加するべきハンド、どんな状況でも参加してはいけないハンド、状況によって参加不参加が変わるハンドというのは存在し、それらは暗記により身に着けるしかありません。
いきなり100点のハンドレンジでプレーできる人は存在しません。プレーしながらすこしづつハンドレンジを覚えていき、状況により参加不参加が変わるハンドとその割合を覚えていきましょう。
いまから3つのハンドレンジ表をご紹介いたします。
最初は一番初めに紹介するハンドレンジをなんとなく覚えて、「間違っていたかな」と思ったら確認する。この繰り返しで大体の傾向をつかむだけで最初は十分です。
ポーカーを学んでいくと明確な正解は存在せず、目の前の対戦相手によって同じ状況でも選択が変化することに気が付くはずです。
そのようなレベルになったときに2つめ、3つめにご紹介するハンドレンジを見比べながら自分のスタイルと現在のテーブルを比べてそのテーブルにあったハンドレンジを構築していくことをお勧めします。
世界のヨコサワさんハンドレンジ
まず最初は日本のトッププロでありポーカーyoutuberのみんな大好き世界のヨコサワさんのハンドレンジになります。
こちらのハンドレンジは何といっても一枚の画像にまとまっており、見返しがしやすくわかりやすいのが特徴です。最近ポーカーを初めた方はまずこちらを覚えてみてはいかがでしょうか、
また、全体的にタイトなレンジであるためこのレンジから始めると
プレイしすぎてしまう、という初心者が陥りやすい欠点をはじめから克服することができます。
後述するハンドレンジは正しいがゆえに難解なのですが、
このヨコサワさんのハンドレンジならまだなんとか覚えられる気がしないでしょうか?
「より多くの人が簡単にポーカーを楽しむ」という考えが
このヨコサワさんのハンドレンジにも表れているのだと思います。
ZEROSレンジ
こちらは一時期爆発的に流行ったスペインのプロポーカープレイヤーZeroSさんが公開したハンドレンジとなります。
全体的にこちらもタイトめであり、ZeroSさん使用しているレンジ、というよりはマイクロステークスの方へのレクチャーとして提供されたレンジとなります。
はい。わかってます。先ほどのヨコサワさんのレンジと比べとても
とても分かりにくくなっています。
ただ、こちらのほうがより、EV(期待値)の減少を防ぐことができる本格的なハンドレンジとなっています。
SBvsBBのレンジの広がりやUTGvsMPの4bet,5betでは「AA」「AKs」はコールに「KK」「AKo」はオールインになど
より具体的にとるべきシチュエーションが記載されています。
3MPC PREFLOP SOLUTION
最後に有料の国内最大ポーカーサロン3MPCが2022年に非会員の方にも公表したハンドレンジをご紹介します。
こちらも複数の状況を想定して作られておりゼロスレンジ同様複雑ですがこちらはさらに「頻度」の概念が加わっています。
※頻度・・・同じアクションをするのではなく同じ状況でもアクションを分けること
同じ状況、同じハンドでも「頻度」を作ることにより、よりバランスの取れたプレイをとることができるという、最も搾取されないプレイという要素がさらに取り入れられています。
このハンドレンジを理解し取り入れているころには、ひとつひとつのアクションに理由や頻度に理由があることが理解できていると思います。状況によりハンドレンジを変化させていってください。
まとめ
今回は3つのハンドレンジをご紹介はしましたが、ポーカーを始めて間もない方は「ヨコサワハンドレンジ」を覚えることを目標としましょう。
「ZeroSレンジ」や「3MPCレンジ」はこれからもっともっと強くなって国内大会や海外でがんばるぞ!という人が活用するハンドレンジだと思っていただければと思います。
スターティングハンドの選択は、ゲームプラン全体の基盤を築くものであり、このコラムを執筆している近年でも海外のローレートではハンドレンジの概念があまり浸透しておらず、最初に取り上げたヨコサワさんのハンドレンジでも十分に海外のキャッシュゲームでも通用します。
ぜひハンドレンジを覚えて勝利への第一歩を踏み出しましょう
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