皆さんはシナリオメールというものをご存知でしょうか
主にマーケティングで使われるユーザーの行動に合わせてメールを配信する機能のことを指します。
具体例として服屋さんのメルマガを登録したとします。
登録ありがとうメールを最後まで読んでくれた人にさらにメールを送ったり
メール内のクリックしたリンクに対応して2日後にさらにリンク別でメールで販促を図る
といった顧客の行動にあわせてメールを送付する手法を指します。
今回はこの”シナリオ設計”の考えをポーカーに生かして行こう!という記事となります。
はじめに
今更ですが、私の話を少し
私は大阪で広告代理店に勤務しており、そこでwebマーケティングを担当しております。
webマーケティングといっても、興味のあるお客さんになるかもしれない見込み客をいかに”その気”にさせるかが一番大きな仕事となり、数字に裏付けされた仕事でありながらよくわからないものを掴みに行くファジーな仕事です。
この正解がよくわからないけど数字を方位磁石として使いながら試行錯誤するさまに
ポーカーとマーケティングは非常に類似性があると感じており
例えばポーカーのラウンドアクションをシナリオ化する考えは
言語化はされていなくとも多くの人が実際に経験として実行しているものだと思いました。
例えばフロップでは簡易戦略としてCBをどれくらいの頻度でどれくらいの額を打つべきかを取りまとめて、実戦に取り込んでいるプレイヤーも多いのではないのでしょうか
今回はフロップの簡易戦略のように、フロップ以降のアクションを考えるにあたって、その考えることを先に整理しておき、その整理したルートの通りに考えていこう、という視点になります。
実際のシナリオ設計を考える
それでは実際にどのようなことを考えながらプレイするべきかをシナリオに落とし込んでいきましょう。
プリフロップはハンド表通りにプレイをしていくことになります。
そのプリフロップのハンド自体は最も利益的になるようにカスタマイズされているものですが、以下のような要素を考えた上で作成されています。
もちろん、様々な要素で構成されていますが例として4つを挙げると
このような要素の分岐を経ながらハンド表通りにプレイを行います。
その後、フロップに進むとこのシナリオはより複雑なものになっていきます。
例になりますが
フロップでアウトポジション(先にアクション)時のチャートの一例を用意してみました。
まずはご覧ください。
![プリフロップシナリオチャート](https://pokerstrategylibrary.com/wp-content/uploads/2023/12/image-24-1024x458.webp)
自分のアクションを決定するにあたり思考をチャートに当てはめてアクションを決定します。
まず自分がアグレッサーであるかからスタートします。
アグレッサーであれば、CBを検討
アグレッサーでなければドンクが有効なスタック数か
ボードはドンクベットが肯定されるかを検討します。
ドンクに焦点をあてると
相手が対応できるかできないかでブラフ、バリュー時のアクションをわけます
できなそうであればチェックレイズやプローブに
できるのであれば頻度でベットを行う、このようなチャートを作成しました。
シナリオ設計にあたって
このシナリオ表は簡易化しており私が使用しているチャートとは異なりますが
このように、何を考えてどのようにアクションをするべきかを
あらかじめ決めておくことが大切である
というのが今回の主旨になります。
チャート内の考えるべき内容や順序は人によって違うことはありますが
考えることに順位をつけ、ルーティーン化して考えることは
何も考えなかったり、偶発的なアイデアに支配されて行動をするよりも
思考を単純化させ正しい判断をするために必要な要素となります。
勿論、必ずこの通りにプレイをしなければならない、というものではないことは明示しておきます。
ここでお伝えしたいことは
プレイを標準化させ、アジャストの際により自分の標準から”どのようにずらすか”のためにも
考え方のルールを明確に決めておいたほうが良い
ということです。
なぜこのような反復が必要か
ではなぜこのような考えのルール決めが必要なのでしょうか、
ライブポーカーでは相手の情報が少なく、その少ない情報の中から判断を行います。
そのため、常に相手の観察を行いながら考えることを強いられており
限られた時間で数多くの思考を行ってマルチタスクで意思決定を行うため
考えたらできることを考えなくてもできる、レベルまで反復練習で落とし込む必要があります。
そのためには、「学習の5段階レベル」という考え方でいうレベル4以上所まで反復練習で思考を底上げする必要があります。
詳しくは各自で調べていただけたらと思うのですが、この「学習の5段階レベル」は
- レベル1:知らないしできない
- レベル2:知ってるができない
- レベル3:考えたらできる
- レベル4:考えなくてもできる
- レベル5:アウトプットできる
に分けられます。
レベル1~4までをこの考えの開発者のマズローは提唱したのですが、レベル4とレベル5では本質に
違いがあるのでここではレベル4までの学習で今回は十分となります。
![学習の5段階レベル論図](https://pokerstrategylibrary.com/wp-content/uploads/2023/12/image-23.webp)
プレイのアクションは簡易戦略やシナリオチャートといった形で
考えることに頭を使う必要なく反復で正しいプレイができるレベルまで行動に落とし込んでいき
空いた時間と思考リソースは相手への観察、エクスプロイトへ充てていくべきです。
まとめ
今回はポーカーをプレイするにあたっての考え方、これをシナリオという形で整理していく方法を記事にしました。
ライブポーカーでは得られる情報がオンラインよりも少ないため、情報収集に頭のリソースが割かれます。そのため、考えるべきことをあらかじめ意識することなく考えられるように、日頃の習慣が必要です。
本ブログでは今回のようにポーカーに対する考え方や初心者の方へのプレイの方法を投稿しています。
もしよろしければ関連ページもご覧になっていただければ励みとなります。
よろしくお願いします。
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