ポーカーで使用される3ベットはプリフロップのオープンベットに対してさらにbetをして、ポッドを大きくすることを言います。リレイズ、ともいいます。
ポットを大きくするので、基本的には「俺のほうが強いよ!」という意味合いでベットを行い、バリューベットの意味合いが強いです。
この記事ではポーカーを始めたての方を対象に、実際のレンジではなく、6人制UTGオープンレンジを中心に各ポジションが3ベットを返すレンジにどのような変化があるか
またどの額でベットを行うことが適切かを解説します。
実際のハンドレンジに関しては別記事でまとめてあります。
まとめにリンクがあるのでぜひご覧ください。
UTGオープンに対抗する各ポジションの3ベットレンジ
3betはポジションによって使われるハンドが大きく変化します。
ポジションは自分のポジションだけでなく、相手のポジションも大きくかかわります。
UTGとBTNではオープンのレンジが異なるのでその分3betレンジも変わることになり、
①オープンした相手のポジション
②その人のスキル、傾向
③自分のポジション
①>②>③ の重要度でレンジが変化すると考えてください。
こちらの記事の3MPCレンジで変化を見ていきます。
6MAXですのでUTG=LJという表記になるのですが
【LJvsHJ】
これが基本的な3betレンジであると認識しましょう。
バリュとして
kTs以上とブラフとしてA5~A3s
Qのオフスート系はブラフとして3betとフォールドの混合。各種ポケット
これらの組み合わせで全体の10%以下でLJに対しては3betを返します。
【LJvsBTN】
BTNにはコールという選択肢が残るため、フロップ以降もプレイがしやすいスーテッドコネクターがブラフとして3betレンジに含まれます。その分、AQsやAKoといった本来3betするべきハンドもコールを選択して、「コール=弱い」とならないようにバランスをとっています。
BTNにはコールという選択肢が残るため、フロップ以降もプレイがしやすいスーテッドコネクターがブラフとして3betレンジに含まれます。その分、AQsやAKoといった本来3betするべきハンドもコールを選択して、「コール=弱い」とならないようにバランスをとっています。
55以下のポケットは基本的にはフォールドですが、1:1:3くらいの確率で3ベット:コール:フォールドを組み合わせています。
【LJvsSB】
ボタンよりも人数が少なくなった分、レンジが広がりそうですが逆に狭くなりました。これは
LJに対してポジションがなくなったから
という要因が関係しています。さらにベット額も4倍~4.5倍へ上がっていますが、これも狭くなった理由というよりは、ポジションがなくなったから、という理由となります。
また、レンジ全体もブラフであったA5~A3のレンジと88以下が大きく減りました。
わずかですがJTsやQTsのような投機的なハンドの頻度が増えました。
ポジションがなくなったことにより、ブラフが減り、よりバリューでの参加が多くなりました。
inポジションの有無でハンドのバリュー:ブラフが変わることは覚えている人が少ないと思うのでしっかり覚えておいてください。
ポーカーの3ベットサイズと選択
サイズは先ほどもとりあげたインポジションであるか否かで変わっていきます。
インポジション・・・相手よりもBTNに近いプレイヤーのこと
フロップ以降はBTNが一番最後にアクションを行うので相手のアクションの後に自分がアクションすることができ、有利になります。
BTNは常にインポジションで戦い、SBは常にアウトポジションで戦うことになります。
そのうえで、3bet額は
インポジション・・・オープン額の3~3.5倍
アウトポジション・・・オープンの4~4.5倍
を目安に行ってください。
先ほどの項目の例だとLJの2.5BBのオープンに対して
BTNは8.5BB SBは11BBの額で3betを行っています。
※オープンにコールした人がいる場合はここにさらにオープンレイズ額(2.5BB)を上乗せします。
※4betではもう少し額が小さくなり2.3~3.3倍くらいの間でベットを行います。
相手プレイヤーによって額を変えること自体を間違いとはしませんが、相手がどのようなプレイヤーであるか判断できない場合は3~4.5倍で打つ、と覚えていると間違いになることはありません。
まとめ
今回の記事ではLJとほかのポジションを比較して、ハンドレンジの広がりと、ポジションごとのベット額の変化をご説明しました。
LJだけでなく、ほかのポジションでもハンドレンジは変化しますが、インポジションであるか、オープンレイズはどのポジションで行われたのかを軸にして覚えると覚える項目が少なると思います。
別記事ですがこちらはオープンレンジと3betについてポジションごとに解説しています。
こちらはポジションごとにもう少し詳しく解説していますのでこの記事の後に
見ていただけるとより理解が深まると思います。
3betはプリフロップのアクションであり、もっとも大切な序盤の戦略となりますので、ハンドレンジ表をみながらほかのレンジも覚えていきましょう。
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