【スクイーズ】使いこなして脱初心者への第1歩!

初心者戦略

ポーカーにおけるスクイーズ戦略は実用的かつ非常に明確で有益なテクニックです。

スクイーズとは自分の前にベットしたプレイヤーとコールがいる状態で3betすることを言います。

スクイーズは使いこなすことができれば単なる3betである以上に相手に心理的プレッシャーをかけることができ、上手に使いこなせるとポーカーを”役を完成させるゲーム”から”相手にプレッシャーをかけるゲーム”へ進化させる初めの第一歩になってくれることでしょう

ベッド額の基本

スクイーズは基本的には本来のベッド額にコールした人数分のオープン額を足した額にすることが一般的です。
例として、100BB持ちのリングゲームの場合。
UTGが2.5BBのオープンに対してBTNがコールしたときのBBがスクイーズを行うとき、
BBからは普段4倍~4.5倍の10BB~11.5BBサイズでレイズを行っている場合は5~5.5倍がである
12.5BB~14BBくらいが一般的なスクイーズの額となります

ですのでUTGが2.5BBにレイズ、CO、BTN、SBがコールした場合は2.5BBの7倍前後である18BBが一般的な額となります。

※トーナメントなど100BB以下になる場合は少なく調整する必要があります。

なぜスクイーズが有効なのか

なぜスクイーズが有効なのか、それは周りに与える心理的要因とその利益性にあります。

そもそもスクイーズは3betであるため、プリフロップで両者をフォールドさせ、その場で勝利し、利益とすることができます。また、後述する心理的プレッシャーをかけることができるので、プリフロップで終わる可能性が通常の3betよりも多いにもかかわらず、1コール分チップが多く利益となります。
本来12BB支払ってフォールド時に3BBを獲得する3betですがスクイーズだと15BB支払って倍の6BBを得ることができます。

本来であると2人を相手するためより勝算のあるハンドで参加する必要があります。
たとえばマルチウェイでブラフが少なくなったり、レイズサイズが小さくなるのは
「最低でもどちらかにはコールされる可能性が高い」と考えられるためです。
ではなぜ、スクイーズではそれらの法則が当てはまりにくいのか、これには心理的な要因があります。

スクイーズされた時のオープン、コーラーの考えから紐解いていきます。

【オープンした人】

第一に、3BBにオープンレイズしたアーリーポジションの人はコールした人自体は脅威に感じませんが、スクイーズした人には脅威を感じます。スクイーズした人は3betによりポットの額を増やした状態でマルチウェイを望む覚悟なわけですからハンドとして強くある必要があります。
また、自分がそのスクイーズに「コール」してしまった場合、自分のオープンにコールしたプレイヤーのアクションが残っているので自分のアクションでフロップが開くことが確定していない、という状況になってしまいます。
であれば4betをこの2人に向けて行うのか、と言われるとポーカーに不慣れな人にはブラフでの4betはなかなかに難しく、より強固なAAやKKなどでしか4betが返せなくなることがより低いステークスでは多くなってしまいます。

【コールした人】

そもそもトーナメントなどの状況を除きBTN以外でのコールはあまりポーカーを学習していない人になります。そのようなプレイヤーは「とりあえずフロップが見たい」などの理由でコールしていることが多く、そのようなの場合ではフォールドになり、スクイーズが成功する要因となります。
純粋に強い手であればコールではなく3betで本来参加することが多いので一部プレミアハンド以外に対してはコールされても強いし、フォールドしてくれることが多い、という状況になりやすいです。

以上の理由からスクイーズはオープン、コーラーの両者に心理的圧力をかけることができ、普段のマルチウェイよりも高い確率で成功につながります。

スクイーズの効果的な状況

全体的な特徴として主にローステークスやミドルステークスのゲーム、そしてプレイヤーのスキルレベルが低めのテーブルで効果を最大限発揮できます。

スクイーズ成功のカギは、「タイトなプレイヤー」に対してスクイーズをかけることにあります。彼らは、あなたの強いハンドに対して警戒し、オープンレイズしたハンドをフォールドする可能性が高いです。対照的に、「ルーズなプレイヤー」はあなたの3ベットに対してもコールを選ぶことが多く、スクイーズはあまり効果を発揮しません。

スクイーズベットはアグレッシブなプレイを代表するものであり、タイトなレンジでプレイしているあなたのポーカースキルに多角性と深みをもたらすものです。もちろん、リスクも伴いますが、正確にターゲットを定め、戦略を適切に適用すれば、スクイーズベットは強力な武器となります。

注意点としては、スクイーズを行う自身のイメージがタイトである、と周りから評価されている場合、スクイーズの成功率は格段に上がります。逆に、あなたが高い確率でに3ベットやブラフをしていると感じられていると、スクイーズは効果を減少させてしまいます。

スクイーズ戦略では、自分のポジションとイメージ、相手の参加率、そしてスタックサイズを考慮に入れることが大切です。特に後者は、ショートスタックのプレイヤーに対してはスクイーズが危険となる可能性があるため注意が必要です。彼らはリスクを冒してもコールする可能性が高くなります。

また、スクイーズを実行する際は、ハンドの質も考慮しましょう。完全なブラフではなく、何らかのプレイアビリティ(例えば、スーテッドコネクターや小さな対子)を持つハンドで行うことで、スクイーズ後のフロップでのプレイが容易になります。これにより、スクイーズにコールされた時でもセカンドベストなプランを持つことができるのです。

また、スクイーズをバリューで行いすぎるのも悪手となるため、テーブル状況を考え、上記のようにセミブラフ/ブラフでのスクイーズもテーブル状況により行い、バランスを保ちながらスクイーズを行う必要があります。

まとめ

ポーカーにおけるスクイーズ戦略は、ポーカープレイヤーにおいて強力な武器となり得ます。初級テクニックから高度なスキルまで、スクイーズの理解、テーブル状況からスクイーズを正しく実行できることは大きなポーカースキルの強化となるでしょう。ポジション、相手の特徴、自身のイメージ、そして適切なタイミングを見極めることで、スクイーズ戦略を最大限に利用しましょう。この戦略を巧みに用いることで、テーブルでの優位性を増し、相手を翻弄するプレイを展開していくことが可能となります。

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