ポーカーをプレイするにあたって一番の利益の源泉となるバリューベット。
多くのシチュエーションでベットするがゆえに正しくベットするのがとても難しいです。
今回はこのバリューベットを打つためのヒントをご紹介いたします。
バリューベットの基本
「バリューベット」は、効果的なポーカー戦略の一つであり、プレイヤーが相手に比べて良い役を持っていると想定される場合に使用されます。
バリューベットは
- ポットを大きくする
- 相手に対するプレッシャーを与える
- 後のラウンドでもアグレッション権を保持する
などを目的としプレイヤーは、このベットを利用して最大限の利益を引き出すことがポーカーの本質になります。
また、バリューベットを適切に行うことはブラフベットでの利益も最大化する要素になります。
バリューベットとは反れますが、ブラフベットを正しく行うことも同時に、バリューベットの利益を最大化させる重要な要素となります。
バリューとブラフのバランスが正しくとれていないと、正しく対応できるプレイヤーに対して一歩的に搾取される原因となってしまいます。
バリューベットを多く打つのにブラフベットが少ない(バリュー過多な)状態であれば、相手はベットに対して役ができていなければ降りるだけであなたの利益の最大化を阻止することができますし、
あなたがブラフベットが多いの(ブラフ過多な状態)であればその額の必要勝率に対して自分のハンドの価値を評価してブラフに対してコールすればあなたに対して損失を被らせることができてしまいます。
バリューベットとブラフベットのバランスを考えて、バリューにもコールしてもらえる、ブラフにも降りてもらえるようにバリューベットとブラフベットは混ぜて考える必要があります。
バリューベットのタイミング
ではバリューベットとブラフベットはどうやって混ぜて考える必要があるのか、
それはどのようなハンドで自分は参加しているのか、を考えてプレイすることがおすすめです。
例えばあなたが As Kh を持っていてUTGで2.5BBのオープンベットしました。
そしてBBがコールしました。
ボードには Ts Kc 5h と落ち、BBがチェックをしました。
KやTはUTGからオープンするハンドに多く含まれています。あなたは3BBのバリューベットを行いました。
よくあるバリューベットのシチュエーションだと思いますが、UTGはボードに自分のハンドが絡んだ、絡んでいないにかかわらず、ベットをしたりしなかったりする必要があります(コンティネーションベット)
ある程度ポーカーを学習しているひとからすれば、UTGはハンドに関係なくCBを打っていることが考えられるため、Tヒットなどはこのバリューベットに対してコールすることになります。
このようなバリューベットはフロップで自分の役にかかわらず行っているため、バリューとブラフの両方が存在する(今回は)バリューベットとなります。
ここで適切にバリューベットが打てず、例えば K や T が当たった時だけベットをしているAさんがいるとします。
Aさんはこのような状況でも25%くらいの割合でしか打たず、Aさんにはバリューベットしかしないと見抜いたあなたは、バリューベットに対して常にフォールドを選択し、相手のチェックに対してはターンでハンドにかかわらずベットを行い、攻撃を行うことで長期的な利益になります。
まれに相手は「してやったり」とAAをショウしてあなたが負けてしまうこともあるかもしれませんが、多くの場合でフロップ、ターンで利益を獲得しているあなたは長期的にはAさんを攻略している言えるでしょう。
バリューベットを支える心理と要因
前項でバリューベットはバリューとブラフをほどよく混ぜて行う必要がある、と説明しました。
この割合はボードとポジション、ステークスなどで変化するものではあります。
ボード
CBと同様に自分のアクションとレンジ理解したうえで、ボードがそれに合致していればブラフの割合は少し多くなる。
逆に自分のアクション、レンジとボードがかみ合っていない場合は、相手がボードとかみ合っている場合が必然的に多くなるので、ブラフベットを期待してフロップ段階ではコールに留めることが多く
リバーではドンクベットなども検討される。
ポジション
有利なインポジションのほうがブラフの比率は高くなる傾向がありますが、これは相手がアグレッサーであり、かつ相手がベットを打たなかったから、というBMCB(bet to missed CB)の側面が強くなります。
アグレッサーが相手でかつCB率が高いプレイヤーには100%でBMCBを返しても問題ありませんが、こちらがアグレッサーであったり、チェックにバリューをしっかり含めている相手にはバリュー比率を高く維持しつつベットを行う必要があります。
ステークス
マイクロステークスのほうがバリュー過多になる、ということが一般的に言われています。
しかし、一般的に言われている、だけであり特に2023年現在のマイクロステークスにはGTOを勉強しているプレイヤーも多くいるので、ステークスで判断するよりも相手プレイヤーがバリュー過多であるかどうか、マークを付けて判断し、バリューとブラフの比率を考える必要のほうが高いです。
まとめ
本記事では、バリューベットの説明と、バリューベットとブラフベットの割合、偏ってしまったときに被る損失の内容を記載しました。バリューベットを戦略的に利用し、ポーカーで勝つためには、実践の体感だけでなく、理論と実践を組み合わせることが重要です。
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