CBを上手に打つ3つのポイント

初心者戦略


CB(Continuation Bet)とは継続的なベットと直訳される

ポーカーの基本的な戦略です。

ポーカーを始めるにあたって戦略として初めて学ぶことも多いCBを

今回は初心者向けにどういう場面で行うと有効なのか、またどのような場面で行うことは不適切なのかを解説いたします。

※本記事は初心者のため簡略化しています。ポジションによる変化は考慮していません

CBの具体的な説明


CBはプリフロップで最後にベッドした人(アグレッサー)がフロップが開かれた後も継続してベットすることを言います。

プリフロップで最後にベットした=その時点では一番強いハンドを持っている、と考えることができます。

その優位性から引き続きフロップ(最初の3枚)が開かれた後でも「俺強いよ!」と相手に主張するためでもあります。

テキサスホールデムでは最初の3枚が手札の2枚と重なってペアになる確率は約3割となっており、残り7割近くはペアを完成していません。

自分がたとえペアを完成していなくとも、同じくらい相手もペアを完成していない可能性があるので、プリフロップで「俺強いよ!」と主張したアグレッサーがプレッシャーをかけることが有益になります。

何もヒットせずペアが成立していない相手からすると被害を小さくするために早期フォールドしたい、という心理がプレイに出やすくなるでしょう。もしフロップで、スモールペア、ミドルペアといったそれなりに勝負できるハンドがそろっている場合も同様に相手にプレッシャーをかけることが可能です。

プリフロップで最後にレイズした人がフロップでもベットする
相手は約7割の確率でペアではないのでプレッシャーになる


CBを打つべき状況、打つべきではない状況


CBはバリュー(強いとき)でもブラフ(弱いとき)でも行うため、打つべき状況、打つべきではない状況は自分のハンドではなく、状況とボード(共有された3~5枚のカード)で判断されます。

打つべき状況
ハイカードが落ちたときはCBを打つ典型的なシチュエーションです。

先ほども説明した通り、CBは最後にベットした(一番強いと主張した)プレイヤーが引き続きベットを行います。

「A」や「K」といったカードはアグレッサー側が持っている可能性が高くなります。「AK」や「AQ」を持っていれば本来プリフロップの時点でリレイズをしていることが一般的なので、それをせずコールをしている相手に対して「俺AKやAQもってるかもよ」とプリフロップでプレッシャーをかけることができるハイカードが落ちたときは、特殊な状況でない限りCBを積極的に行っていきましょう。

必要以上にフロップで降りているな、と感じるタイトな相手であればこのCBは効果が高いので相手を積極的にフロップでフォールドさせコールされたとき(タイトなプレイヤーのコールは強いと判断して)ブラフCBであればターン以降は慎重にプレイをしていきましょう。

また、ボードがペアになった場合(「5s」「5d」「Qc」など)もCBのチャンスです。こちらもCBの前提「相手の7割はヒットしていない」からの発展です。ペアボードになった場合は自分がペアになる確率は下がりますが、同様に相手のペアの確率も下がります。ですので継続的にフロップで強さを主張したアグレッサーが有利な状況になります。ハイカードで勝っているだけでなく、ペアである確率もアグレッサー側が高く、引き続き有利な状況でCBが打てるのです。

しかし、ペアボードの場合は例の場合、相手が「5」を持っている可能性ももちろん存在します。CBのベット額は1/3サイズなど低くすることが一般的です。

打つべきではない状況
打つべきではない状況も存在します。

一番ポピュラーな状況は複数人でフロップを迎える場面です。

こちらもCBの前提である「7割近くはペアを完成していない」で考えてみます。相手が一人の場合は7割でペアを持っていませんが相手が二人の場合は1-(0.7×0.7)で約5割。三人の場合は65%で相手はなにかしらのペア以上の手を完成させています。その状況ではブラフでCBを打ったとしても複数の内のだれかはペアを完成しているので負けている状況でターン(4枚目)に向かう確率が高くなります。

損失を大きくしないためにも複数人でのブラフCBはあまりしないほうがおすすめで、特に初心者の間はしない、と心のなかで決めていても大きな損失になりません。

また、ストレートやフラッシュが完成しそうなカードが落ちたときもチェックを選択する機会は増えます。

アグレッサーは「A」や「K」を多く持っている可能性が高い反面、「4」や「6」などのローカードを持っている可能性は少なくなります。

ボードに「3d」「6s」「7s」と落ちた場合は相手側にペアはもちろん、ツーペアやストレートの可能性もあり、さらにはフラッシュドローがある相手はCBにもコールすることが多く、なるべくポッドを大きくせずターンを迎えることのほうが利益的になります。

打つべき状況

  • ハイカードが落ちたとき
  • ペアボードになったとき
  • 相手がタイトなプレイヤーである


打つべきではない状況

  • 複数人が参加しているとき
  • 強い役が完成しそうなカードが落ちたとき(ウェットなボード)

CBの対抗策


CBは一般的ですが強力な戦略です。

昔のポーカーではCBをしているだけで「必ず勝てる」必勝戦略と言われた時代もありました。

しかしながら、そのCBに負けないために、その対抗戦略も生まれてきました。コールした側ができる対抗戦略としてご紹介します。

ドローハンドでコールやレイズをする
純粋な強さだとアグレッサー側に有利な場面がフロップでは多いのですが、ストレートやフラッシュのドロー(あと一枚で完成)になった場合はアグレッサーからのCBにもコールやレイズで対抗していきましょう。コールするべきかレイズするべきかは相手やボード、状況によって異なります。

ちゃんとフォールドする
「負けとるやんけ!」と怒られるかもしれませんが、CBに対してしっかりフォールドするのも立派な対抗戦略です。

相手のほうが強い可能性が高い状況でポッドを大きくすることは相手の利益になります。フロップでのCBをしっかりフォールドして相手の「A」や「K」ヒットを最小の利益にして対抗しましょう。

プリフロップでナッツハンドをコールする
主に3bet,4betなどの場面で「AA」や「KK」をコールすることで相手のCBに対してフロップで強さを維持したまま対抗できます。

ただ、初心者の内はAAでコールする「スロープレイ」をするよりもプリフロップでオールインをするほうが利益的になることが多いので、脱初心者の一歩として実力がつたときに「たまに」の頻度で挑戦してみましょう。

まとめ


以上がCB(コンティネーションベット)の解説となります。

CBは非常に複雑で今回ご説明した内容は初心者向けに解説した内容となります。「GTO戦略」やそれを「簡易戦略」と呼ばれる簡素化した内容ですらこのページでは解説できておりません。

よろしければ以下のページを読んでいただき、一緒に脱初心者を目指してからさらに高度なCBの簡易戦略を学びましょう。

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