トーナメントが主体の日本のアミューズメントポーカーではいまいち馴染みがないかもしれない
ストラドルについて、ストラドルとはどのようなものか基本的な説明と対応方法を本ページでお伝えします。
ストラドルとは
ストラドルとはキャッシュゲームにおいて
プリフロップで本来最初にアクションをするべきUTGがBBの倍の額を支払って一番最後にプリフロップをアクションすること
をいいます。ですので、プリフロップはUTG +1(六人の場合はHJ)から始まり、フロップ以降は通常通りSB→BB→UTGの順番で行われます。
ストラドルを許可しているテーブルの場合、2BBをポストしてストラドルを行う意思をディーラーに伝えてるとストラドルの開始となります。
ストラドルが入っている場合、レイズ額はストラドル額が基準となるため、通常の2BBオープンはできず、2BBだとリンプイン扱いとなってしまいます。
また、UTGよりもさらに左の人から始まるダブルストラドルや
BTNからはじまるミシシッピストラドル(厳密にはどのポジションからでも可能ハウスルールによる)などストラドルにも種類があります。
本来は期待値マイナスな行為
ただ、ストラドル自体は期待値がマイナスな行為であると自覚が必要です。
ストラドルは100%の頻度で2BBオープンをしている
ことと同義ですので、UTGではより、ハンドを絞って参加する、と学習している方であれば期待値がマイナスなことは感覚で想像がしやすいかと思います。
しかしながら周りがストラドルをしている場合に”自分だけしない”というのは
テーブルの空気感を壊すことにもなり自分もストラドルが避けられないと思います。
しっかりストラドルの効用を理解して対応できるようにしましょう。
状況によっては期待値が積める
前述の通り、ストラドルはお互いの実力が拮抗している場合はこちら側が一方的にマイナスな行動となりますが、以下の点を抑えれば期待値自体の上積みが見込めます
テーブルで高い時給出ていると確信できている場合はストラドルによって期待値が積めます。
単純な話になってしまうのですが、1/2が1/2/4になると実質的にレベル帯はそのままにレートが上がった事と同義であり、時給のBB/hundsは変わらずとも(若干落ちたとしても)時給額ではより高くなっています。
また、本来期待値のないストラドルを好む人は「大きく勝ちたい」というギャンブラー的思考である可能性があります(あくまで高いだろうと想定できる、に留まりますが)
ギャンブラー的思考と判断できるのであれば基本的にはルースアグレッシブであり、ドローハンドにも多少オッズが合わなくともついてくることが予想されるので、相手のハンドレンジの推測や、ドローへ向けたベット額を多少上げるなどの対応で搾取を目指せます。
ストラドルの対応
ストラドルが積まれているということはオリジナルレイズの初期額があがります。通常3BBであれば6BB、海外キャッシュなど4から5BBがテーブルの基準であれば10BBくらいからになるところもあります。つまり通常よりも低SPRであるといことになります。
また、スチール自体の価値も2.3倍上がります。
低SPRであるということはトーナメント中盤以降の立ち回りと類似する点があり
ミドルポケット、スーテッドコネクターなどの投機的なハンドの価値が下がり、ブロードウェイの価値が相対的にあがります
リニアレンジでシンプルにプレッシャーをかけていく正攻法のプレイが肯定されることが多くなります。
まとめ
日本ではあまり馴染みのないストラドルですが、海外でライブポーカーをしていると現在稼働しているテーブルがオートストラドルしかない、などストラドルが避けられない場面には必ず出会います。
あらかじめ対応を理解した上で対応できるようにしておきましょう。
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