ライブポーカーでたまに見かけるアウトオブターン(OOT)について語句の解説をします。
アウトオブターンはいわゆる順番飛ばし、前の人がまだアクションしていないにもかかわらず相手よりも先にアクションをしてしまうをいいます。
自分のハンドに集中してしまっていたり、相手がカードを保持しすぎていて見落としたり
ライブポーカーではよく起こるミスや反則です。
プリフロップでBTNがまだアクションをしていないのにSBがフォールドしてしまう
UTGvsSBでリバーが開かれてSBがまだアクションしていないのに
UTGがオールインを先にしてしまう
などが例として挙げられます。
意図せずにアウトオブターンをしてしまった場合は
自分のアクションが無効になったうえで
自分の順番まで、チェックで回った場合は自分がしてしまったアクションが再現され
それまでにベットが入った場合は改めてアクションを行うことができます。
ただ、こちらはハウスルールやトーナメントルール、フロアの裁定により異なります。
該当ハンドはフォールドしなければいけなくなったり、故意だと判定されればそれ以上の重い処分の可能性もあります。
アウトオブターン日本での呼ばれ方や扱い
日本ではまだカジノが合法でないことあり、正しい呼び方であるアウトオブターン以外にも
アーリーアクションと呼ばれることがあります。
しかし、アーリーアクションというのは海外では一般的ではなく(状況から、単語で理解してくれるとは思いますが)本来の正しい単語で覚える方が良いと思います。
アウトオブターンをしてしまうと、前述した該当プレイの制限以外にも、ワンハンドデット(一回休み)というペナルティを受けることが多いです。
プリフロップでフォールドを先にしてしまった場合など、自分がゲームに参加する前ではワンハンドデットをとらずに、そのままプレーできると定めているハウスルールもあります。
プリフロップのフォールド以外では、ワンハンドデットとなることが一般的です。
ただ、こちらも悪質度や何度も行ってしまうと、それよりも重い裁定が下される場合があります。
故意なアウトオブターンはアングルシュートになる
故意なアウトオブターンによりハンドの強さを先出しすることにより、自分の強さを誇示することが可能になります。
例えばBTNのプレイヤーがナッツを持っている状況でSBの相手が先にアクションをする場合
ターンまでのプレイから、リバーでベットしてもコールがもらえないと判断したBTNプレイヤーがいたと仮定します。
本来であれば相手のアクションを待ってから自分がベットorチェックを選択しますが
アウトオブターンを意図的に行い、先にチェックを宣言した場合
相手からすれば「この人リバーで打つ気がないので強くないのだろう」と思わせることができます。
SBがチェックを選択した場合は本人もチェックになるリスクがありますが
SBがレイズを選択した場合は、アクションが自分に戻ってくることになりますし
フロア裁定で自分にその後のレイズ権がなかったとしても高確率でリバーでのレイズを獲得でき
本来得られなかった利益を得ることができる行為となってしまいます。
ですが、このようなアングルシュートは最悪の場合、失格もあり得るルールを逸脱する行為になります。
自分はしない、というのはもちろんですが
相手がどのような心理でアウトオブターンを行ったか
相手の故意なプレーにも用心が必要になります。
さいごに
アウトオブターンについでご説明しました。
誰しもがやってしまう、軽微なミスではありますがアウトオブターンをしてしまうということは
自分のハンドに集中してしまい、周りの状況を意識的に伺う能力が欠如している
と周りに伝えているようなもので、ライブポーカーが不慣れであることを伝える自分にとってもよくない行為となります。
ライブポーカーを続けていく上で、必ず減っていくミスではあるのでしてしまっても落ち込まずに、また、慣れている方は初心者の方がしても笑顔で許せるようなテーブルであることがいいのだと思います。
一方で悪意を持って意図的に行うことは絶対にいけません。
また、アウトオブターンはアングルシュートになるということを考慮して、悪用されていると感じた際は自分で考えてアクションするよりも、まずはフロアに裁定を委ねましょう。
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