今回はプリフロップレンジをしっかりと固めることを目標として、数回に分けて各ポジションごとのレンジの説明と、ハンドの使い方を2022年の3MPCのレンジ表を参考にまとめさせていただきます。
今回は第一回として、6MAXのUTG,HJレンジをご紹介させていただきます。
前提としてUTGとHJの説明をおさらいさせていただきます
レンジ全体のおさらいはこちらの記事でレベル別にまとめております。ご覧ください
UTG・・・アンダーザガンといい、UTGやザガンと略されることが多いです。プリフロップでは
一番初めにアクションを行うため参加率が最も低い特徴があります
HJ・・・・ハイジャックといい、そのままハイジャックと呼ぶことが多いです。UTGの次にプレイを
行うため。引き続き強いリニアレンジでプレイをすることが求められます
それでは個々のレンジを見ていきましょう
UTG,HJレンジ表
6MAXでのUTG,HJのレンジ表です(表記上UTGがLJと表記されています)
白い数字は「頻度でオープンレイズ」を表しています。
例えばUTG(LJ)ポジションからKToはオープン2.5bbが30%,フォールドが70%の混合戦略
HJポジションからではKToはオープン2.5bbが90%,フォールドが10%の混合戦略となります。
各ポジションごとの解説は次の項目で見ていきますが、VPIPの目安として
UTGは20%前後,HJは25%前後がVPIPの目安となります。
UTGレンジ
レンジ表ではAxsはほぼオープン、AxoはATまでのブロードウェイでオープンとなります。
オフスート系は10以上の組み合わせで参加、ただしJToはフォールド。
ただ、ややこしいのでA2sはまるめてピュアオープンでもいいのかな、と思います。
同じ理由でJTo以外は参加、で覚えても期待値は落ちないと思います。
スーテッドコネクターはあんまり参加しませんが、たまに参加、くらいの気持ちで同じく55以下のポケットもほぼ参加しません。
UTGからのスーテッドコネクターや55以下のローポケットほかのソリューションからはそもそも頻度も存在せず、表記されていないことがあるので参加しない、で覚えても問題ありません。
Kx系は下限がK5sを低頻度で参加することとなります。
この”5″というカードはAでもKでもオープンレンジや3BETレンジでの下限になることが多いので
レンジを覚えるうえで損はありません。
だいたいのイメージですが参加するイメージは
バリュー
- A~Tのブロードウェイカード
- 77までのポケットペア
ブラフ
- A9s以下,K9s以下
- スーテッドコネクター
くらいで考え、ブラフはピュアブラフというより投機的なハンドで参加する形になります。
HJレンジ
UTGのレンジを中心にスーテッド系を一列分厚くしたレンジ構成になりQ8s〜T8sが参加レンジとして加わりました。ただ、こちらは混合戦略ですので、降りても問題ないため、レンジとしてはあまり変わってない、という認識で問題まりません。他の混合部分も参加の頻度が増えたり、A9oとJToが参加可能になったりしますが、こちらもピュアフォールドから頻度参加に変わっただけですので、大きな変化ではありません。
Kxs系もUTG同様5が下限となりますが、かなり参加する割合が増え、BBがファストフォールドしてしまうzoom系の環境ではk6sはほぼピュア参加で問題ありません。
参加レンジの性質はUTGと変わらずバリューレンジでの参加がメインになりますが、レンジ全体が強くなりすぎないようにブラフも投機的なハンドで、後々のストリートでプレイしやすいハンドで行うイメージでいてください。
バリュー
- A~Tのブロードウェイカード
- 77までのポケットペア
ブラフ
- A9s以下,K9s以下
- スーテッドコネクター
3BETレンジ
UTGからオープンレイズがあった際のHJの対応について、まずはレンジ表です
UTGからの3ベットはリスペクトして、大部分がフォールドになり、対抗するのはバリューとしてA,K,Qの組み合わせとJJまで。ブラフでATs周りとA5s、頻度でポケットペアくらいであり、TTやAQoですらフォールド対象です。
ポーカーを覚えてまもない時はAJやAQ、TTは強いカードだと思うと思いますし、実際普段の戦いでは強いカードという認識で間違い無いのですが、このUTGからのレイズが入った状況では決して強いカードの部類ではなくなってしまいます。
もちろん、UTGの参加率によりますが、特に参加率に対してルースなイメージがない状況ではしっかりフォールドすることが必要です。
バリュー
- A~Qまでのリニアレンジ(AQo,KQoのみフォールド対象)
ブラフ
- A5s,ミドルポケット
バリューのみにならないためにA5sやミドルポケットで3betを行いバランスをとってますが
相手によってはピュアでバリューのみで戦うことも戦略上有効になります。
まとめ
UTGとHJはあまりレンジに変化はありませんでしたが、その多くはバリューハンドとしてT以上の組み合わせとポケットペア
ブラフとしてA,Kのスーツ系ハイカード,スーテッドコネクターで構成されていることがわかりました。
また、境目としてK5s,ATo,JTo,54sなどが参加の境目ですので、この辺をテーブル状況に合わせてしっかり参加不参加を判別できるようにして、レンジをマスターしていきましょう。
次回、CO,BTNでのレンジ構成を見てみる予定です。よろしくお願いします。
次回記事はこちら↓↓
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