当然のことですがポーカーは最終的に勝利したプレイヤーがポット額をすべて獲得出来ます。
ポーカーは一度に持ち込めるチップの量は決まっているので、必然的にかけることのできるチップ数は
チップの数×人数分のように思われます。
しかし、チップが少ない人やとても多い人などテーブルのチップ量は人により違っており、対戦相手によりかけることのできるチップは変化しています。
また、テーブルにあるチップの量により、貴方がコールするべきか、フォールドするべきかが変化することもあります。
本記事ではテーブルのチップ。ポッド、スタックについてご説明します。
ポットオッズ
ポットオッズ(Pot Odds)とはそのゲームで勝利したときに得られるチップと必要なベット(コール)額の比率のことを言います。
このポットオッズを正しく理解するとその場面場面で今、
コールするべきかどうかを判断する重要な材料となります。
どういう状況の時に何パーセントの勝率があればコールするべきか、例題で解説します。
例えばAさんが3BBのオープンに対してあなたがBBからコールをしました。
フリップが開いてあなたがチェック、Aさんが3BBのベットを行いました。
ここでのポット量は
プリフロップでの3BB(Aさんベット)+0.5BB(SB)+3BB(あなたのコール)
フロップでは3BB(Aさんベット)
の合計9.5BBです。
コールするには3BBが必要です。
ポットオッズの考え方をもとに必要な勝率を考えます。
貴方がコールすると合計12.5BBとなり、必要なコール額が3BBとなるので
ポットオッズは4.16倍となります。
パーセンテージは100/4.16で 約24%の勝率が見込めればコールするべき、と考えられます。
この24%は単にペアが完成しているだけでなく、ターン、リバーでストレートやフラッシュが完成して勝利することも考えて計算されます。現在は役のないノーハンドであったとしても、あと1枚でフラッシュの完成するフラッシュドローなどはオッズが合うからコール、とすることができます。
インプライドオッズ
インプライドオッズ()は直訳すると隠れたオッズと訳されます。
現在のオッズだけでなく、将来のターンやリバー時に利益を得られる考えて、その時の利益をことまで期待値として考えたオッズのことをインプライドオッズ言います。
現在のストリートでは割に合わないベットが飛んできたとしても、例えば3人4人でフロップを争っていた場合はナッツフラッシュドローなどは完成後に大きな利益が見込めるため、ポットオッズが合わなかったとしてもインプライドオッズまで考えたうえでコール、という選択肢をとることができます。
エフェクティブスタック
エフェクティブスタック(Effective Stack)とは、直訳すると有効なチップ量といい、そのゲームでかけることができる最大のチップ量のことを言います。
例えば、あなたが120BBのチップを持っていた場合、最大で120BBのチップをかけることができる、と考えられますが、もし80BBしか持っていなAさんとヘッズアップになった際は最大でもAさんの最大のチップ量の80BBしかかけることができず、この場合のエフェクティブスタックは80BBとなります。
もし、あなたが120BBをもっていてUTGから3BBのベットをしました。BTNのAさんが80BBを持っていてコールした場合は80BBがエフェクティブスタックですが160BBを持っているBさんがSBからコールしてフロップが開かれた場合、エフェクティブスタックはあなたの持つ120BBとなります。
ただ、あなたのCBにAさんがコール、Bさんがフォールドした場合はエフェクティブスタックは80BBに低下してしまうので注意が必要です。
慣れるまでは難しく感じてしまいますがいくら多いチップを持っていても相手が持っているチップ数しかベットできない状況はプレイに大きく影響します。
エフェクティブスタックが少なければオールインまでが近くなり、ベットがオールインへ向かっていく額になりますし、AやKのハイカードの価値が高まり、スーテッドコネクターなどの投機的なハンドの価値が相対的に下がってしまいます。
まとめ
今回は、オッズとエフェクティブスタックについて説明しました。このオッズの概念を発展させ、自分や相手のハンドのコンボ(組み合わせ)数を考えながらアクションをしていくことがポーカー上達への道となります。考えることが多くて大変ですが、回数をこなすことによって考えずとも計算できるようになるので、練習を繰り返して自然にオッズが合うのか理解できるようにしましょう。
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