アドバタイズという言葉を聞いたことはあるでしょうか?
ポーカーをプレイする上では必須かと言われれば必須の言葉ではありませんが
アドバタイズの概念を理解することで他のテーブル上のプレイヤーの行動にストレスを感じたり
損を被ることを少なからず軽減してくれます。
本記事ではアドバタイズという用語の説明となぜこのような行動を取るのかという心理的要因を解説します。
アドバタイズとは
ポーカーにおけるアドバタイズとは
相手に自分のプレイやカードを見せ、印象を与えること
をさします。 Advertiseという言葉を語源とし
直訳では広告する、宣伝する、といった意味となります。
27やT8など本来参加するべきでないハンドでリバーまでトリプルバレルを打ち
相手をフォールドさせた時にわざわざハンドを見せる、などの状況があれば
「自分は変なハンドでここまでやりますよ」と宣伝(アドバタイズ)していることになります。
アドバタイズの対応
対応は無視で大丈夫です。
72などの変なハンドで参加している姿を見てしまうとあいつはレクだ
と頭の中でレクのラベルを貼りたくなりますが、ひとまずはなぜ人は意図して
”アドバタイズ”を行うのかを考えましょう
アドバタイズは文字通り広告、宣伝となります。
やってる側としては将来のバリューの価値を守るためにやっているケースがほとんどです。
彼らとしては後々に本当にバリューベットでコールしてもらうための戦略ですので
こちら側が無理にアジャストを行う必要はありません。
もし、アドバタイズを受けて相手の印象を変えているのであれば
相手の術中に嵌ってしまっているので認識の改善が必要です。
一部、快楽として弱いバンドでブラフをかけて相手をフォールドさせるプレイヤーは存在しますが
そのようなプレイヤーはアドバタイズをするしない以前に利益的でないプレイを繰り返しています。
一度のアドバタイズでプレイヤーの評価を変えず、引き続き搾取を続けていくほうが良いと思います。
アドバタイズを支える心理要因について
では、なぜポーカープレイヤーはこのようなアドバタイズを信じてしまうのか
また印象を歪められてしまうのでしょうか、
それはポーカーテーブルという特殊な状態が関係しています。
このような状態は群集心理に近しい心理状態を形成しているのではないかと考えます。
群集心理とは19世紀フランスの心理学者ル・ボンにより名付けられた集団心理のことで
ポーカーに関係しそうな群集心理の特徴として
上記のような特徴を群集心理では有します。
このような状況では単純化された行動は、暗示に強い効果を持ち数回のアドバタイズの反復によりこの印象をより強固にすることができてしまいます。
本来であれば何百回も必要である反復ですが、ポーカーにおいてはこちらが情報を獲得するために相手を注視している状態であり、数回でも信用に値してしまう、と私は考えます。
ポーカーテーブルでアドバタイズが行われると、信じてしまいたくなるのは仕方がないことです。
しかし、アドバタイズによりプレイヤーの傾向を決めつけてしまうのは危険な行為となります。
このような心理状態がテーブルで働いていると考えて、相手の観察を続けていきましょう。
まとめ
今回はアドバタイズの解説についてまとめました。
アドバタイズ自体を否定するつもりはありませんが
その行為にはする方にはなんらかしらの意図があります。
一番良いは相手にしないことであり
知り合いとの会話の材料とかではない限り、過度にアドバタイズをしたり
参考にしない方が良いと思います。
コメント