プリフロップレンジをしっかり固める企画、第二回はCO(カットオフ)とBTN(ボタン)のレンジについて理解を深めようと思います。
COは前回記事のUTGやHJの延長で理解していただけたら問題ないのですが、BTN(BU)からは参加率がぐっと上がってレンジ自体も複雑になっております。
前回記事はこちら
前回記事同様、3mpcが2022年に発表されたレンジ表を参考に解説していきます。
CO,BTNレンジ表
まずはレンジ表です
オープンサイズは2.5BB固定になっています。
今回は少し内容が多いので早速レンジの説明に移らせていただきます。
COレンジ
Axsが全て参加なのは変わらずKx系もK3sまで広がりました。オフスートは相変わらずですがA5oが頻度で参加になりました。
前回お伝えしましたが“5”のキッカーはブラフハンドとして参加する機会が多くなります。
特にA5が残る理由としてはローカードが落ちた時にストレートの完成やドローが残るため、エクイティの実現がしやすく、ブラフハンドとして優秀であることが挙げられます。
また、今回だと、COはQ6sが下限なっており、この”6″も5と同様にキッカーとしてレンジに残りやすいです。
これら5や6は相手の投機的ハンド54sや65s、76sのキッカー勝ちとして優秀なのと2〜5がボードに落ちた際、相手がA〜5でストレートを完成しているため、その下ストレートめがけてバリューを打ち込めるためです。
もし、フロップ以降にあまり自信がなく、ここのバリューを取れないと思うのであればキッカー”6″のハンドをレンジに残す意味はありません。
その際の期待値は薄いので立ち回れるのであれば参加、少し難しそうに感じたら不参加でも問題はありません。
BTNレンジ
ボタンになるとハンドレンジは一気に広がりました。約40%は参加となります。
AKQがハイカードのスーテッドは全て参加です。
一方、オフスート系はAを除いてキッカーは8以上必要です。K7oやQ8oあたりは気持ちとしては参加したくなりますが、意識してフォールドできるように頑張りましょう。
ただ、ファストフォールドが有なゲームでBBからでも降りてしまうプレイヤーがBBの場合は下限も広げても問題ありません。
Q8oの参加がダメでJ8oの参加が肯定されるのはストレートの完成確率によるものです。
3ベットレンジ
3ベットレンジはHJの時よりもより複雑になります。
それは”誰からの”オープンレイズであるかによって対応が変わるからです。
下の画像を見れば理解できると思いますがレンジの20%でオープンするUTGからのベットと
レンジの40%からオープンするBTNからのベットではレンジが全く違います。
COとBTNでは3betのレンジ構成が全く異なることがわかるのではないでしょうか
CO自体は前回の記事のHJの3betレンジとあまり変わりません。変わらないどころか一部ブラフレンジが削られています。
HJからのレイズにはCOでもさすがに少し広がりますがそれでも狭く(覚えやすい)レンジです
一方のBTNは厄介です。
本来プリフロップはレイズorフォールドなのですがBTNのみコールが肯定される場合があります。
混合戦略も複雑なため詳しくは3mpcのスプレッドシートにて確認ください。
一応見方は↓画像です。
かなり3betの幅が広がりました。理由はやはりポジションがあることが一番大きいです。
ポジションを最大限生かせるよう、投機的なハンドでのコールが多くなった反面、QQやJJ,AKoといった本来3betに回すところがコールドコールになり
コール=投機的ハンド
にならないようバランスを保っています。
反面、55以下のローポケットはほかのレンジ同様、フォールドを検討しなくてはいけません。
ブログを書いている人間がこんなこと言うのはナンセンスかもしれませんが
まだ、ハンドレンジを勉強中で
レーキによってハンドレンジを意図的に変えることが難しいと感じるのであればBTNvsHJのA6sを10%コールにする、など細部を覚える必要はないと思います。マイクロのレーキ環境だとこのあたりは消滅します。
それよりも、各自でもっと簡単なレンジ表を作成し、プレイしながら覚えるほうが楽しくハンドレンジを覚えられます。
例えば
ZeroSレンジとかどうでしょうか
混合戦略ではないため覚えやすいですし、投機的ハンドはどちらも取り入れており、そこからもBTNが取るべきプレイラインが考えられると思います。
※ただ、慣れてくると3mpcレンジの柔らかさは本当に素晴らしく思います。
ポジションをもって広いレンジでポーカーをプレイする剛軟性はゼロスレンジを参考にしていては味わえません
まとめ
今回はCO,BTNポジションのオープンレンジ、3betレンジについてまとめさせていただきました。
正しいハンドレンジで戦うことは強くなるための近道です。
しかしながらプリフロップは覚えることが多く、「近道」と言われても実感出来ない部分もあるとは思います。
ですので覚えるだけでなく、プレイしながら「さっきのって正解だったっけ?」とレンジ表を見返し、遊びながら覚えていただければと思います。
紹介みたいになってしまいますが、pokerVtuberでもあるぱいにゃんさんが作成された
プリフロトレーナーのようなアプリでクイズ感覚でもハンドレンジは学べるので学習していきましょう
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